1994(平成6年)/10/29公開 107分 カラー ビスタ 映倫番号:114282
配給:東映 製作:東映
日本企業の本質をリアルに捉えた江波戸哲夫の同名原作に、脚本家・野沢尚が人間ドラマとしての奥行きを与え、梶間俊一監督がシャープな視点で映像化。
リストラ社員50名。十人十色、様々な境遇の男たちがここを正念場として働き出し、潜在能力をも揺り動かして窮地を生き切る姿が感動を呼ぶ。
バブル絶頂期に急成長し、バブル崩壊後、大量の売れ残り物件と余剰人員を抱え経営難に陥った太陽不動産では、副社長の横山の提案で大胆なリストラ計画が実行された。“首都圏特販部”という新規事業部を創設、そこに余剰人員50人を送り込み、達成不可能な販売目標を課して人員の削減を図るというものである。 いったんは退職を考えた篠田は本来の仕事に目覚め滝川たちと攻勢に転じるが、宣伝予算・営業予算ゼロ、おまけに横山とその一派の執拗な嫌がらせに合ったりと業績は一向に上がらない。やがて、滝川の元恋人・原俊子に書いてもらった記事により“左遷集団”として世間の注目を浴びる事となった特販部は活気づいていくのだが…。