1953(昭和28年)/1/29公開 88分 モノクロ スタンダード 映倫番号:901
配給:東映 製作:東映
内外タイムスで評判の傑作小説の映画化。河津清三郎の当り役と、石松をめぐる女人軍が描く、お色気と喧嘩の挑色行状記、俄然全国ファンの人気を った亢奮的な恋愛戦術。さて誰が石松を獲得するのでしょう。
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魚河岸育ちの木村松吉、通称石松は少々乱暴者だが、ユーモアと竹を割ったような気性で河岸の誰からも愛される男。熱海の海での宴会旅行で、マノン由美とマミの姉妹を偶然助けた石松は、行き掛かりでマミを挟んで対立した上海の辰と大喧嘩。だがこの辰が気のいい兄ちゃんだとわかって、喧嘩の後に仲良しに。さて石松には河岸のボス花長の娘の美智子に恋していたが、熱海の一件以来マミが石松を追いかけてきて、美智子の顔も曇りがち。マミの追撃を逃れるために、新橋の芸者〆蝶を紹介してもらい仮の女房に仕立て上げるが、どうやら〆蝶さんも石松にほれてしまった様子。さて魚河岸には、ケチで因業な花長親父と瀬川組合長の間で、組合問題の対立がいよいよ激しくなってきた様子。石松は、魚河岸に血の雨が降るのを憂慮した瀬川に感銘して争いを収めようと奮闘するが、時遅く魚河岸は修羅場と化し、石松は重傷を負ってしまう。それでも美智子の看護を受け幸せだったはずが、マノン由美と〆蝶が現れ又大騒ぎ。そんな中、マミと辰が石松の留守に彼の家を占領してパチンコ屋を開業。それでも心入れ代わった石松は二人を暖かく見守り、辰が喧嘩のとばっちりで怪我を負ったときにも入院費の工面に奔走する。役員選挙も近づいて瀬川のために奮闘する石松のもとに、由美の哀願の電話が掛かってきた…。
「魚河岸の石松」シリーズ(11)