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加賀騒動 

Ambition in Kaga

1953(昭和28年)/2/19公開 95分 モノクロ スタンダード 映倫番号:896 
配給:東映 製作:東映

サンデー毎日に連載した村上元三原作の映画化。加賀百万石の犠牲者大槻伝蔵の波瀾なる生涯を、二女性の宿命的な恋に彩って描く、文芸時代劇の白眉。時代劇の新分野を拓いた評判の傑作。

加賀騒動 
(C)東映

ストーリー

時は享保の頃。加賀藩の大槻伝蔵は元は身分の低い小禄であったが、加賀鳶と旗本火消しの争いを見事に裁いたり、また恋人お貞の友人であるお民を藩主吉徳の側室にとりもち、吉徳の重用を受けることになった。大槻はその後も吉徳のために活躍、江戸屋敷での彼の立場は益々上がっていった。やがて吉徳の名代となり、国許への使者を命じられる。だが加賀へついた途端に国家老前田土佐らの怒りを買い、謹慎させられてしまった。これは吉徳直々の手により罪を解かれ、更に出世を果たすのだが、このことにより伝蔵の心には武家社会への懐疑が沸きあがった。そしてこの懐疑はお貞が自分から離れ、吉徳の側室に納まってしまったことにより決定的となり、伝蔵は栄達のためには全てを犠牲にするエゴイストと化してしまった。彼はその後も吉徳の下で更に出世を果たし、千九百八十万石の家老職にまで上り詰めた。だが、吉徳が病に倒れ、伝蔵の周囲の事態は一変する…。

加賀騒動 
(C)東映
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