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玄海の鰐 

1953(昭和28年)/7/8公開 100分 モノクロ スタンダード 映倫番号:1015 
配給:東映 製作:東映

或る時は鰐と呼ばれる麻薬ギャング、或る時は紳士の仮面を被って白昼の都会に住む冷酷無情の男、恐るべき麻薬患者の生態と、悪の跳梁におののく真人間の怒り、地獄迄もと追う、執拗な恋など、空前の迫力篇。

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玄海の鰐 
(C)東映

ストーリー

白昼堂々と、自動車による銃撃で男が殺された。銃撃をしたのは付近一帯で麻薬密輸を取り仕切り、「玄海の鰐」と呼ばれ恐れられる凶悪な男。殺された渡辺は鰐が密輸した麻薬を横取りした報復を受けたのだ。警視庁は事件の捜査に乗り出すが、鰐の正体はなかなかつかめなかった。まず麻薬売りの捜査に乗り出した近藤刑事は「山」と呼ばれる密売人を逮捕するが、山は居合わせた行商人戸田仙六に麻薬を預けて捜査の糸を絶ってしまう。警視庁は鰐に殺された今井税関史の同僚戸田京平から密輸団の名を「まぼろし団」と聞き、またキャバレー・キューバで渡辺の素性を密売人と突き止めた。実は仙六の娘阿佐子がこのキャバレーの踊り子で、彼女は麻薬中毒となっていたのだ。阿佐子が父が解雇された東条商事に復職を求めて訪れたが、この会社の社長東條こそが玄海の鰐であった。鰐は阿佐子に麻薬を与え、自分の女にしてしまう。一方、仙六は釈放された山に麻薬を返そうとするが、山に密売人の誘いを受けそれに応じてしまった。仙六の弟でもある京平も脅迫を受け鰐に加担してしまう。まぼろし団は大陸からの多額な麻薬密輸の仕事に色めきたつ。良心の呵責から警視庁に捜査協力を始めた京平は、アジトの一つであるヌードスタジオで麻薬を見つけるが鰐に射殺されてしまった。だがこれを機に、警視庁は玄海の鰐のアジトに包囲網を仕掛ける…。

玄海の鰐 
(C)東映
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