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神変あばれ笠 前篇

1953(昭和28年)/8/25公開 89分 モノクロ スタンダード 映倫番号:1127 
配給:東映 製作:東映

武州三万石の当主をめぐって正邪の葛藤、白刃、恋、涙、そしてユーモアが山手文学独自の迫力で貫く大衆時代劇の最高篇。

神変あばれ笠 前篇
(C)東映

ストーリー

文久元年。巷に盗賊横行し、国外ではオロシヤの暴行など騒然としていたご時世。時の老中安藤対馬守に対し、国情を憂慮する激論を説いた武州三万石の当主松平忠弘は、家臣の青江京介を江戸に放ち、攘夷・佐幕と血気盛んな浪人たちを諌めるよう命じた。だがこの若い力を暴挙とみなした幕府の隠居丹波守忠信は家臣の巻川監物らに内命を送り、忠弘失脚を企んでいた。江戸深川の一角にある、人呼んで浪人横丁という、浪人だけが住む別天地に京介は腰を落ち着け、盟友細谷中斉と共に江戸市中の不穏な動静を探っていた。街には浪人五人組の強盗が横行し、横浜に足を踏み入れた町人姿の京介は、外人水兵に絡まれた質両替商横倉屋善兵衛の内儀お茂と娘のお照を助けたが、与力松村半四郎には強盗浪人と間違えられてしまった。その帰り道、女やくざのお浜と連れ立った京介は、お浜が中斉の懐刀と知った。その頃国入りの忠弘は、老中松平対馬守の内命を持つ丹波守の使者のために入城を遮られた。家老青江京之進も浪士扇動の罪を被せられ閉門の名が下された。これは巻川監物が老中公用人池水外記と計った反逆であった。忠弘への面会も立たれた京之進は、一切の成り行きを江戸の一子京介に託し、自らは責任を一身に受けて自刃してしまう。その知らせを受けた京介は激怒するが、彼の周囲にも謎の覆面隊の襲撃が待ち構えていた・・・。

神変あばれ笠 前篇
(C)東映
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