作品検索

作品紹介

秩父水滸傳

1954(昭和29年)/2/17公開 95分 モノクロ スタンダード 映倫番号:1262 
配給:東映 製作:東映

読売新聞に連載された村松逍風原作の近世名勝負物語を映画化。幕末の武州秩父を舞台に、武道対武道の激烈な闘争をめぐり、好漢・高野佐三郎の波乱に満ちた青春時代を描いた娯楽時代劇。

本ページでは一部にWebサイト上では表記できない文字があるため、代用文字に置き換えております。正式文字は「代用表記一覧」ページにてご確認ください。

秩父水滸傳
(C)東映

ストーリー

幕末の頃、武道で知られた武州秩父の町には、荒川を挟んで東に小野派一刀流高野苗正、西に甲源流逸見義年が道場を構え、鎬を削る対立を見せていた。高野家は逸見家からの真剣試合の申し出を断り続け、両雄の決闘は実現せぬまま時代は明治へと移った。高野苗正の孫である佐三郎は幼くして剣の達人となり、祖父に代わって道場を守っていた。一方、逸見道場では岡田伝七郎と佐々木善三郎の両剣士が指南役となり、当時結成された秩父自由党の暗躍に加担していた。佐三郎も、ある日剣術興行の見世物小屋で、女剣士・佐久間花子の剣舞を見た後、自由党党首の田代栄助に助勢を頼まれたが、暴動を嫌う彼は一言の下に拒絶した。だが自由党一揆の風聞が高まり、薪炭商の万屋三之助は佐々木から、娘のおあいと引き換えに動乱の難を免れさせてやると脅迫され、佐三郎に救いを求めてきた。おあいに密かな愛情を抱いていた佐三郎は、田代邸を訪ねて万屋の安全を保障させ、一家の守護を引き受けるのだが、田代との約束に背いた佐々木が万屋に押し入り、佐三郎はやむなくこれを斬る。正当防衛が認められた佐三郎だったが、その後逸見道場の岡田から執拗に勝負を挑まれ、遂に応諾してしまう。だが、おあい達の応援も空しく、佐三郎は惨敗。面目をなくした佐三郎は江戸へと逃げてしまった。数ヵ月後、江戸の山岡鉄斎の道場に、見違えるほど鍛えられた佐三郎の姿があった…。

秩父水滸傳
(C)東映
ページの先頭へもどる
一般社団法人 日本映画製作者連盟・会員(4社)