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満月狸ばやし 

1954(昭和29年)/11/8公開 85分 モノクロ スタンダード 映倫番号:1527 
配給:東映 製作:東映

中村錦之助と高千穂ひづるの初顔合わせで贈る明朗時代劇。所は月見草咲く狸王国。十三夜の月に浮かれて美しいお夢狸と恋をささやく美男狸・豆太郎は、父親の黒兵衛に勘当されて、怖ろしい人間界へ化け方修業の旅に出る。この浮かれ狸の珍道中に珍妙無類の河童騒動や白刃渦巻く若草城の陰謀が展開。刺客の重囲に落ちた若君・弦之介と薄幸の白妙姫を助けんとする豆太郎が勇躍し、爆笑に継ぐ爆笑の七化け大活躍を繰り広げる娯楽篇。

満月狸ばやし 
(C)東映

スタッフ

原作:
監督:
脚本:
音楽:
撮影:
照明:
美術:
録音:
編集:
  • 主題歌:「乙女ごころは風ぐるま」高千穂ひづる
  • 挿入歌:「恋しぐれ狸十三夜」コロムビア・ローズ

ストーリー

近頃、野狸王国ではずる賢くなった人間に対抗するために自衛隊を組織し、訓練を続けてきたが、狸の親分黒兵衛の息子・豆太郎は別嬪狸のお夢と恋に落ち、訓練もおろそかになってしまっていた。黒兵衛は化け方修行の旅に豆太郎を出し、乾分狸七とともに人間界に旅立たせた。自由になった豆太郎達は旅の途中で宿屋の娘お町を助け、宿の酒宴で木の葉の小判で大盤振る舞い。だが翌朝には化けの皮がはがれ、あわやタヌキ汁にされるところを旅の侍・絃之介とお供の三左衛門に助けられた。実はこの絃之介は七十五万石の若草城の若殿様で、今は気ままな忍び旅。でもその若草城では悪家老の生駒刑部や側室のお市の方、犬上典膳らが城を乗っ取ろうと企んでいた。刑部は息子の文之丞を白妙姫の婿にしようとしていたが、白妙姫は絃之介を慕い拒否し続けていた。そこで典膳は刺客を引き連れ絃之介を襲撃、三左衛門が斬られ、絃之介も沼に落ちて行方不明に。このことを知った豆太郎達は、恩返しとばかりに絃之介主従に化け、白妙姫を救いに若草城に乗り込んだ。絃之介の帰りに喜ぶ姫のまっすぐさに気が咎め、自分が狸であるという真実を姫に語る豆太郎。だがその様子を文之丞が聞いていたため、刑部ら一味は豆太郎と狸七を捕まえてしまった。危機一髪のところに現れたのは、黒仮面の騎士こと傷も癒えた絃之介。だが多勢に無勢、味方危うしの時、豆太郎は父から渡された極秘の袋を開ける。すると…。

満月狸ばやし 
(C)東映
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