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新選組鬼隊長

The Shogun's Guard

1954(昭和29年)/11/22公開 114分 モノクロ スタンダード 映倫番号:1566 
配給:東映 製作:東映

下母沢寛原作の『新選組始末記』を映画化。明治維新の滔々たる時流に抗し、薩長土の権勢を憎むあまりに激情の剣をとって起った新選組。池田屋事件を契機とする絶頂期から武州流山で終焉を告げるまでを、一途に士道を守りそれに殉じた熱血漢・局長近藤勇を中心に描く。昭和29年度芸術祭参加作品として製作され、片岡千恵蔵が初めて近藤勇に挑戦した作品でもある。

新選組鬼隊長
(C)東映

ストーリー

「元治元年六月、新選組池田屋を襲撃す。」維新の情勢と新選組の運命はこの時決定づけられていたのである。新選組隊長・近藤勇以下隊員三百余名は、将軍慶喜の恩顧に応えて、密使往来の古都に不動の威を築いていたが、その陰には、胸を病む沖田を案ずるあぐり、永倉に恋する千代菊、そして近藤に思慕を寄せる芸妓梅香など、あやしく動乱の風が吹いていた。蛤御門の戦いに勝った新選組は新たに参謀として伊東甲子太郎を迎え、隊員を拡充したが、いつしか庶民に恐れられるようになり近藤の信念と反するに至った。密かにそれを憂えた山南敬介は新選組から脱走する。近藤にとって、無二の剣友であった山南は、捕えられ淡々と切腹して果てた。山南の死はそれまで順風に帆を馳せた新選組の前途を明暗に分かつ試練の一石であった。

新選組鬼隊長
(C)東映
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