1955(昭和30年)/1/15公開 54分 モノクロ スタンダード 映倫番号:1612
配給:東映 製作:東映
紅孔雀の秘密を握る金の鍵の争奪は三部に引き続いて愈々急となり、正邪相乱れての闘争、妖術師黒刀自婆の悪計など興趣充溢した時代劇。妖術あり、友情あり、剣あり、新春を迎えて御家庭向き映画の決定版。
主水の襲撃に恐れをなした一角は、岩牢から嘉門を連れ出して華の島に逃亡した。そこには奇しくも、戸がくれ老人に介抱された小四郎がおり、白鳥党の子孫であるという出生の秘密を知って“されこうべ党”を討つ決意を新たに浮寝島へ渡る。一方、久美は山中をさ迷っているところを山賊に襲われるが、またも風小僧に救われる。那智の浜にいた幾重とかえでも浮寝島に渡ろうとするが、黒刀自の計略にはまり、危うく毒薬を飲まされそうになる。それを邪魔した浮寝丸にも危機が迫るが、主水が救った。“されこうべ党”の本拠であるギャマン屋敷に迫る小四郎は、初めて浮寝丸と出会うが、黒刀自の呪いを込めた雷鳴に打たれた浮寝丸が突如、形相一変して悪鬼の姿となり、意外にも小四郎に襲いかかってきた。
「新諸国物語」シリーズ(11)