1955(昭和30年)/1/21公開 53分 モノクロ スタンダード 映倫番号:1613
配給:東映 製作:東映
紅孔雀の秘密の金の鍵の争奪は第四部に続いて絶頂となり、正邪の闘争、遂に紅孔雀の秘密とその宝は正義の小四郎達の手に入る迄を、姉弟愛、友情、そして画面に拡がる妖術、剣と真に息つく暇なき興趣横溢の時代劇の家庭版。
黒刀自の呪いにかかり、浮寝丸が小四郎と斬り結ぶとき、胡蝶ヶ獄の戸がくれ老人の家でそれを知った主水は急ぎ浮寝島に渡って、2人の争いを静める。主水の声で我に返った浮寝丸は、笛を吹き奏でて黒刀自の呪いを破った。一同の前にひきすえられた黒刀自は、浮寝丸こそ実は白鳥党の一族姉小路大納言の子で、親子諸共浚って、浮寝丸をされこうべ党の首領に変え、大納言はギヤマン屋敷の牢に幽閉してあることを白状する。白鳥党の一族に返った浮寝丸は初めて両眼が開き、一堂は勇躍手分けしてギヤマン屋敷へ進んだ。一方、久美を浚った軍太夫は、一角の妖術に追いつかれたが、かねて隠し持っていた紅孔雀の秘密の地図を示し、金の鍵を持つ一角を仲間に誘って、共にどくろ丸に乗り組み目指す宝の山に向けて出発した。
「新諸国物語」シリーズ(11)