1955(昭和30年)/2/27公開 63分 モノクロ スタンダード 映倫番号:1691
配給:東映 製作:東映
新石松登場でいよいよ桃色波乱を極めるシリーズ第7作。原爆マグロで不振になった魚河岸を立て直そうと起ち上がった新石松が、雄図空しくまたまた女群のお色気攻勢に出会っててんやわんやの行状を繰り広げる。
原爆マグロの恐慌がたたって不振の魚河岸を見て、新石松とキノキンは伊東の総理大臣別邸へ乗り込もうと一大決心。それを知って新石松を諌めようとした女石松の澄子だったが、逆に来合わせた〆蝶姐さんと大喧嘩。構ってられないと新石松は逃げ出して伊東にやってきたのだが、別邸は厳重な警備で近づくこともできない。弱った新石松だったが、偶々デン助賭博に来ていたマミ、プリ、デン助と遭遇し、デン助の叔父が首相別邸の管理人だと知って早速変装して潜り込む。ところが、首相の影武者を本物と間違えてしまい、警備員に追いかけられる始末。更にデン助らが浴室戦術で新石松らを誘惑責めしてきて、窮余の策で按摩に化けて旅館に逃げ込んだまでは良かったが、そこのお客が芦屋夫人におとらさん。更なる危機に陥るところで、芦屋夫人に原爆マグロ対策委員会の招集連絡が来て、まずは難を逃れた。かくなる上は国会に乗り込んでもと議会に出て行くのだが、酔っ払った芦屋夫人のお色気攻撃に驚いて委員会室に飛び込んでしまい、国会乱闘に巻き込まれた。瀬川おやじの引取りで釈放されたものの、すぐさま芦屋夫人に〆蝶姐さんら女群に取り囲まれてのお色気合戦。やっとのことで家に逃げ帰ってきた新石松を待ち構えていたのは、傾きかけた店を救うために澄子が身を売ったという知らせだった…。
「魚河岸の石松」シリーズ(11)