1956(昭和31年)/1/29公開 58分 モノクロ スタンダード 映倫番号:2031
配給:東映 製作:東映
風雲を背負って沖縄を去り、上京してきた忍勇作を中心に、彼に恨みを抱く赤田鉄才、恋をよせる沖縄娘志那子らのドラマが展開する「電光空手打ち」の続篇。
名越義仙から破門されるも、あくまで義仙の教えを乞いたいと、後を追って沖縄から東京へやってきた忍雄作だったが、数ヵ月たった今はルンペン仲間に落ちぶれて東京を放浪していた。ある日、義仙が沖縄博覧会場で空手を公開していると聞き、雄作は会場を訪れる。そこには親友・比嘉三郎と湖城志那子がいた。いつの日か、空手道の奥儀を悟って相見える日を誓い立ち去る雄作。その夜、無頼漢に襲われていた大学生の耕三を助けた縁で、雄作は耕三の家に身を寄せ、学生たちに空手を教える事になった。一方、義仙の宿敵・赤田鉄才も上京してきて、愛国党に取り入って権力を伸ばし、義仙、そして雄作との対決の機会をうかがっていた。そんな矢先、雄作の日常を突き止めた中里克明と妹・恒子は、自分たちを裏切った雄作に対して中里派への復帰を勧めるが、雄作の心は変わらない。愛憎、嫉妬に狂う恒子は愛国党の暴力団に雄作を襲撃させる。これを返り討ちにするも、雄作は自分のことで耕三たちに被害が及ぶことを危惧し、一人古巣へと戻っていく。自分の進むべき道を見失い、再び義仙に教えを請う雄作だったが、彼の純朴を愛しながらも、試練を願って義仙は彼の破門を解こうとはしなかった。そして、赤田はついに愛国党の権勢を動かし、義仙との公開試合を申し込んできた…。
「空手打ち」シリーズ(8)