1956(昭和31年)/4/19公開 82分 モノクロ スタンダード 映倫番号:2228
配給:東映 製作:東映
スポーツニッポンに連載された宮本幹也の同名原作を映画化。外科医で田舎者の快男児ゴンさんが温泉町に登場して爆笑続きの荒武者修行。土地の顔役と渡り合う波乱に、ゴンさんをめぐり4人の美女が火花を散らす恋と喧嘩の大活躍を描いた喜劇作品。
能登半島から恩師の長谷川病院長を訪ねて湯の町・海南市にやってきた外科医の島権之助、通称ゴンさんは、何故か土地の貸元・長谷川一家の乾分・斉田の勘違いから一家の助っ人に間違われ、そのまま姐御・お雪の元に案内される。相手貸元の越前一家に脅され、しかも本来の助っ人・シマ蛇の辰が越前側に寝返ったことで、お雪はゴンさんの頼もしいな雰囲気に賭けて、親子の盃をかわすことに。翌日、お雪と縄張りを見回るうちに越前一家と出くわしたゴンさんは、持ち前の怪力でやっつけたところを長谷川院長に見つかり、病院に連れてこられた。院長はゴンさんに、自分の娘・桃子のジャジャ馬慣らしと、越前一家の鎮圧という厄介な仕事を押し付けた。桃子はともかく、越前一家の退治は早速とばかり、越前一家主催の親睦会に乗り込んだゴンさんだが、向こうは一枚上手で、眠り薬入りの酒を飲まされて卒倒寸前。越前の妾腹の娘・安芸代に何故か助けられ、お雪の家に駆けつけるもお雪は既に誘拐された後で、しかも軽犯罪法とやらで捕まってしまう。留置所から釈放されたゴンさんは、お雪が捕らわれているナイトクラブ極楽に駆けつけるが、越前一家の奇襲に会い、命は風前の灯に…。