1956(昭和31年)/4/25公開 47分 モノクロ スタンダード 映倫番号:2229
配給:東映 製作:東映
シリーズ第1作。「ヒマラヤの魔王」と呼ばれる2つの宝玉をめぐって、戦国時代の風早、南雲両豪族の対立を背景に、海賊、野武士、悪城主が三つ巴となって波瀾万丈の争奪戦を繰り広げる。原作は大内清のラジオドラマ。
戦国の世、備中の国に二つの豪族があった。一つは風早蔵人一族、もう一つは南雲左馬之助一族。両豪族は戦い合う大名たちに加勢していたが、常勝の南雲一族に比べ風早一族は敗北続き。だが、蔵人はいつか世界を征服するという空しい望みを燃やし続けていた。一方その頃、海賊龍神丸は偶然見つけた異国人パサンにより、ヒマラヤの魔王が隠した首領の印が二つに分かれて日本に隠されていることを聞いた。二つのうち一つは、龍神丸とかねてから盟約していた尼子軍の侍大将・大麻剛左衛門が持っており、残る一つは風早一族が所持しているという。龍神丸は早速、黒鷲党の連中を集め、風早館を襲撃する手はずを整え始めた。そんな危機を知らない蔵人は、大軍に頼まれて戦場に向かっており、勢いのある毛利軍・南雲一族の前に現れて一騎打ちを申し出る。
「異国物語」シリーズ(3)