1956(昭和31年)/5/3公開 49分 モノクロ スタンダード 映倫番号:2230
配給:東映 製作:東映
「ヒマラヤの魔王」と呼ばれる2つの宝玉をめぐって、戦国時代の風早、南雲両豪族の対立を背景に、海賊、野武士、悪城主が三つ巴となって波瀾万丈の争奪戦を繰り広げる。原作は大内清のラジオドラマ。前編に続き、宝玉を狙う海賊龍神丸と黒鷲党の大陰謀に、敢然と挑戦する風早、南雲両豪族の上に危機が刻一刻と迫る…。シリーズ第2作。
左馬之助と蔵人の一騎打ちは風早館からの使いにより一時中断。蔵人は急ぎ風早館に戻り黒鷲党を撃退するのだが、父・庄左衛門は重傷を負ってしまった。庄左衛門は今わの際に、真実を打ち明け始める…。風早一族は昔、ヒマラヤを征服したカザンナグル王の子孫で会ったのだ。そしてそのことを証明する二つの宝玉は、三代前の領主の頃に戦争によって行方不明になってしまったという。庄左衛門は死に、残された蔵人は我こそがヒマラヤの王であるとの自信を持って鷲ヶ井城の決戦に駆けつけ、再び左馬之助との勝負に挑むのだが、風早一族は討ち死にし、蔵人は行方不明になってしまう。左馬之助は風早館を黒鷲党が再度襲撃しようとしていたことを知って駆けつけ、小萩を救出する。左馬之助は武勲を称えられ、大麻剛左衛門の代わりに鷹巣城の主となる。だがこれを快く思わない大麻は龍神丸と共に、左馬之助の鷹巣城入城の宴での暗殺を画策する。大麻の悪計を知ってか知らずか、酒杯を傾ける左馬之助。だがそのとき、野武士・天堂一族の進藤小太郎と結託して息を吹き返した蔵人の軍勢が鷹巣城外に現れた…。
「異国物語」シリーズ(3)