1957(昭和32年)/6/10公開 57分 モノクロ スタンダード 映倫番号:10191
配給:東映 製作:東映
雷鳥の鍔をめぐる激闘は江戸へ、美女・小百合と剣士・滝太郎に相次ぐ危機。折りしも柳沢邸に豊臣の残党が殺到、求める鍔と小柄は再び悪漢の手に渡る。
谷底深く投げ捨てられた雷鳥の鍔は、柳沢吉保の養女・おちゃらさまの手に渡された。おちゃらさまは邪魔者である情夫・冬吉の首を斬り、その首に雷鳥の鍔をつけて光親を侮辱する企みだった。しかし、いざ冬吉の首を斬ろうとすると、雷鳥の鍔は「ギャッ」と奇怪な叫び声を発し、鍔を譲り受けた商人・伊豆三右衛門は変死を遂げた。不吉な災いを伴って鍔は転々と人に渡り、遂には豊臣の残党の痣友の手に奪われた。同じく鍔を捜し求める滝太郎はこの痣友を追ったが、江戸市中至る所に縄を張る豊臣の残党に邪魔をされ、かえって危機に追い込まれるが、覆面の武士が現れて滝太郎を救った。一方、早百合は兄の光次郎を探し当て、鍔を失ったことを告げたが、光次郎の持っていた雷鳥の小柄が吉保に奪われた。吉保はさらにこの頃、江戸に現れた評判の芸人一座が実は伊那姫の一党であることを知り、欺いて屋敷に招き一挙に打ち倒して雷鳥の鍔を手に入れようと図った。当日、伊那姫は踊りと見せかけて上席で見物する将軍の命を狙うが、将軍綱吉とは偽りで、先日捕らえられた光次郎が替え玉に使われていた。この気配を察知した吉保は手勢を使って一挙に一党を押しつぶそうとする。この騒ぎの中、腰元に身を変え屋敷に入っていた早百合が、雷鳥の小柄を盗み出そうとして失敗し、家臣に追われるが、滝太郎が現れ早百合を救う。そこに黒覆面の武士が現れ、雷鳥の小柄は奪われてしまう・・・