1957(昭和32年)/6/18公開 58分 モノクロ スタンダード 映倫番号:10192
配給:東映 製作:東映
小百合、滝太郎、豊臣の遺児・伊那姫、隠密圭之介など雷鳥の鍔と小柄を追って再び信州へ。毒婦おちゃらと痣友を倒して遂に秘宝を得、恋は結ばれる。
黒覆面の隠密・圭之介は雷鳥の小柄を奪うと、痣友が火をつけた火縄を断ち切った。滝太郎は群がる吉保の家臣を斬り伏せ、早百合と光次郎を救って脱出に成功する。一方、隠れ家に逃げ帰った伊那姫と右近は、今度の失敗によって、豊臣家再興は到底望めないことを悟り、伊那姫は少数の部下と共に信州に帰ることにした。だが痣友はこれを不服とし、右近を斬って雷鳥の鍔を奪って逃げ去った。逃れる痣友の前に滝太郎が立ちふさがり、二人は鍔を巡って斬り合うが、丁度そこは今はお秀と名前を変えたおちゃらさまの家の前だった。お秀は痣友に酒を飲ませて眠らせて鍔を奪い、財宝を求めて信州へ向かって旅立つ。これを知った滝太郎は仮名江と早百合と共に信州へ向かい、そして吉保の手下の碇屋一派もまたこの三人の後をつけて信州に向かう。信州に帰った伊那姫は圭次郎の帰りを待ちわびていた。一方、信州への道を急ぐ仮名江も早百合と共に滝太郎を慕っていた。滝太郎一行が信州の山中にさしかかった時、滝太郎は偶然お秀と出会う。お秀は小船で逃げるが、そこで偶然痣友に出会う。お秀は痣友を言葉巧みに誘い、二人で財宝を探し出そうと図るが、そこに滝太郎が追い迫る。さらにそこに碇屋重兵衛の一派が襲い掛かり、乱闘に継ぐ乱闘。はたして雷鳥の鍔と小柄は誰の手中に収まるのだろうか?