1958(昭和33年)/6/3公開 88分 カラー シネマスコープ 映倫番号:10684
配給:東映 製作:東映
扇山藩の姫君と生まれながら、双生児の宿命から城を追われて江戸の侠客の家に男として育ち、ふとしたことから生家のお家騒動に巻き込まれるという、唄と剣の絢爛娯楽時代劇。
生一本、向こう見ずの喧嘩好き江戸屋吉三。もとはと言えば但馬の国扇山五万三千石、牧野家の雪姫君。たまたま双子として生まれたために城を追われ、侠客・江戸屋吉兵衛に男の子として育てられた。扇山には世継ぎとなる妹の千代姫が暮らしているが、今や悪家老の陰謀によって城主・内膳正ともども窮地に追い込まれている。千代姫の許婚で若き剣の達人・神月又之丞はお家の危機を救おうと、はるばる吉三を訪ねてくるが、今さら大名のお姫様におさまる吉三ではない。一方悪家老は、自分の娘を雪姫に仕立てて扇山に乗り込んだ。内膳正と千代姫の一大事。又之丞と吉三は急ぎ扇山へ。道中、女に戻った吉三は又之丞に初めて恋心を抱き、甘い夢を胸に抱くがそれもつかの間。ふたりはついに悪家老一党と相見え、剣を抜き放ってその陰謀を斬り伏せる。