1958(昭和33年)/7/6公開 86分 カラー シネマスコープ 映倫番号:10733
配給:東映 製作:東映
公卿の血筋を引いた宿命の美剣士きらら主水が、将軍の世継ぎをめぐる陰謀に敢然挑戦するという、東千代之介颯爽の剣と恋の波乱万丈篇。
旗本相馬修之進は一橋大納言に娘・由香と将軍お墨付きを渡すよう強要されている。断る修之進に殺気立つ大納言の刺客たち。由香は大納言に計られて既に連れ出されていた。刺客に囲まれた由香をきらら主水がきらら剣法で救う。由香を家に送り届けた主水は、修之進を助けた白衣白頭巾の笛吹き天狗に対面する。お墨付きと由香を要求する笛吹き天狗。主水と笛吹き天狗は向かい合うが、両者ともに一流の使い手、けん制しあう。そこへ刺客が乱入して勝負は中断した。主水は知り合いの小唄の師匠・小えんに由香を預けた。主水は執拗な刺客に事件が意外に大きなものだと感じていた。果たして事件の背後には将軍家世継ぎをめぐる大陰謀があった。一橋大納言が将軍家甲姫を浪花の豪商鴻池に嫁がせることで金子を得て、それを使って自分の一子・治直を将軍家世継ぎにしようと企んでいたのだ。実は由香は相馬の娘として育てられた甲姫の双子で、一橋大納言は由香を甲姫の身代わりに嫁がせようとしているのだ。この大陰謀を打破しようと元老中白河楽翁と大名松平大和守が策を巡らせていた。主水は大納言の別邸に移される甲姫を偶然見て由香が将軍の血を引くことに気づく。大納言の陰謀に気づいた主水は老女お歌の方の助けで甲姫を救出。お歌の方は甲姫と由香の母だったのだ。しかし、主水が由香や小えんから離れた隙に刺客が二人を襲い、小えんは命を落とし、由香はさらわれてしまう・・・。