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今は名もない男だが

The Nameless Man

1958(昭和33年)/10/14公開 88分 モノクロ シネマスコープ 映倫番号:10814 
配給:東映 製作:東映

ジャズ・スターの座を夢見る一青年に花咲いた、美しい恋と友情を、躍動するリズム、高く鳴り響くトランペットにのせて贈る愛と情熱の青春大作。

今は名もない男だが
(C)東映

ストーリー

松岡志郎はトランペットに青春の全てを賭けている貧しいエキストラジャズマンだった。志郎はバンドボーイの親友山西と下宿していたが、世渡り上手な山西に反して内気な志郎はいつも仕事にあぶれていた。そんなある日、志郎は名音楽家の娘の野々村ひろ子と知り合った。二人は次第に惹かれあい互いに未来を励まし合った。一方、山西は専属ドラマーとしてジャズ界にデビューし人気者になっていった。志郎もNo.1ジャズシンガーの園まゆみの手引きによりナイトクラブで初舞台を踏んだが、素晴らしい志郎のペットに嫉妬した豊田の怒りを買ってクビになった。自暴自棄になる志郎をひろ子は深い愛情で励ましたが、志郎は夜毎にナイトクラブで乱痴気騒ぎを続けた。ある日、志郎は豊田が演奏しているキャバレー黒馬車に乗り込んで火花を散らすペット合戦を挑み、遂に豊田を打ち負かした。このセンセーショナルな事件後、彼の人気は絶頂に達し各方面から引っ張りだこだったが、ひろこはいつの間にか姿を消していた。夏が訪れる頃、志郎の人気は沸点に達したが、彼のワンマンぶりにバンドのメンバーは皆、背を向け始めた。人気取りのために白百合孤児院を訪れた志郎は、そこで音楽の先生をしているひろ子に偶然めぐり合ったが、彼女は冷たかった。そんなある日、密かにひろ子に恋心を抱いていた、今や大阪ジャズ界の寵児の山西がひろ子に結婚を申し込む・・・

今は名もない男だが
(C)東映
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