1958(昭和33年)/11/26公開 64分 モノクロ シネマスコープ 映倫番号:10880
配給:東映 製作:東映
舞台は東京の山の手、私鉄沿線に発達した住宅地。そこに居住するサラリーマンや付近の商店街の人々の日常の機微を明朗な笑いの中で描く心温まる健全娯楽作品。
一丁目一番地にも冬が訪れます。犬猫病院を経営する金子さんの家に、甥の精一君が転がり込んできました。速記を勉強するために田舎から出てきたはずですが、どうも真実はグレて家を飛び出してきた模様。チンピラのような風情に加え、子供達に悪い言葉を教えたり、入院中の犬を売り飛ばそうとしたりと手に負えない放蕩振り。しかも最近、盛り場を追われたグレン隊が郊外を横行しているという状況もあって町友会はピリピリムード。金子さんに精一君の追放を迫ります。一人女子大生の房子さんだけが精一君は心優しい子だと庇うものの、金子さんも精一君のことを庇いきれなくなってきました。一方山上家のター坊は孤児院「愛光園」のクンチャンという少年と仲良くなり、愛光園まで遊びに行ってしまう。しかしこれが縁となり、愛光園でクリスマスパーティーを開くことに。しかし、駅前でグレン隊が透君と冴子さんに言いがかりをつけているところ精一君が助け、大喧嘩に発展してしまうのです。
「一丁目一番地」シリーズ(4)