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孔雀城の花嫁

Bride of Peacock Castle

1959(昭和34年)/4/8公開 89分 カラー シネマスコープ 映倫番号:11138 
配給:東映 製作:東映

利かん気の将軍家姫君が一万七千石の小大名のところへ嫁入りして捲き起すテンヤワンヤの恋愛珍騒動。抱腹絶倒日本版ジャジャ馬馴らしを唄と恋と笑いで描く明朗傑作篇。

孔雀城の花嫁
(C)東映

ストーリー

御領主松平図書頭信直公と将軍家御息女和姫との御婚儀がととのった上野国忍足城下では、家臣、領民を挙げて喜びの色が溢れていました。しかし、和姫様のお国入りは御支度が大変で、御道具送りにしても朝から晩まで日数にして十四日を数える有様で、その間、雨の日も風の日も城下の人を土下座させました。この御荷物に驚いた信直公の「不要なものは捨てよ」という言葉も「古来よりのしきたり」と軽く一蹴されました。新婚の甘い夢も破れた信直公は腹を切って事態を処理しようと決心したのです。そこに千丈ヶ岳の猟師半助がひょっこり現れ、「女は馴らし方だよ。俺ならうまく仕込んでやる」と事も無げに言い放ちます。ハタと膝を打った信直公は、和姫の身をこの山男の身に委ねることにしました。狂言が成功して和姫は千古の白雪に埋もれた千丈ヶ岳の山小屋に連れられます。和姫は必死になって威厳を保ち大いに強情振りを発揮しますが、寒さと空腹は姫の身分に関係なく押し寄せます。山の暮らしにもやっと馴れ、芹を摘んだり柴を刈ったりの生活に、初めて人間らしい暮らしを知った和姫も、自分を襲った熊を重傷にも屈せず倒した半助に愛情を覚え必死に看護するのでした。そんなある日、城の侍達が山小屋に現れます。「半助さんお願いじゃ、妾と一緒に・・・」と泣きすがる和姫を手荒く縛りつけ、半助は立ち去って行きましたが、その目には何故か涙が白く光っていました・・・

孔雀城の花嫁
(C)東映

シリーズ

「花嫁」シリーズ(3)

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