1960(昭和35年)/3/1公開 67分 モノクロ シネマスコープ 映倫番号:11534
配給:東映 製作:東映
莫大な金塊の鍵を握る凶悪脱獄囚と、これを追う若きGメンの活躍、拳銃乱れ飛ぶ暗黒街の全貌をダイナミックなタッチで描いた痛快篇。
やくざ者の玄太と風来坊の竜の二人が脱獄した。入獄前に隠した金塊を手に入れるため、二人は金狼街に潜入し、バー・リスボンに根城をかまえる。金狼街のボス・風早は、乾分の坂本や赤沼を二人に立ち向わせるが、竜の拳銃さばきの鮮やかさは誰も側には寄せ付けない。玄太を狙う風早の魔手も竜に妨害されて失敗してしまった。貿易商・大江の事務所の地下にある金塊を持ち出すため、玄太は火を放って騒ぎの隙に目的を達したが、その時、風早の拳銃が火を放ち、玄太は息絶える。竜はからくも重囲を脱した。竜は、実は荒木という警視庁の刑事であったのだ。手帳から竜が刑事であることを知った風早は、赤沼を彼のもとに差し向け殺害を計る。しかし、実はこれも刑事であった赤沼は、夜の三時に取引があることを秘かに竜に教えてわざと勝負に負けた。その夜、波止場に停泊するゲルト号の甲板で深夜の取引が行われ、風早を操る大ボス・大江も姿を現した。金狼街の支配者は大江。赤沼やその妹で女給の由美子も大江の出現で危機に陥った。だが竜こと荒木刑事と警官隊によって一味は全て捕えられるのだった…。