1962(昭和37年)/1/9公開 87分 カラー シネマスコープ 映倫番号:12634
配給:東映 製作:東映
笑いとユーモアで描く名物シリーズ第5話。ハワイから来日した下着王をめぐって、わがシミロンがタケロン、ニシロンとパンティの売り込み合戦を展開、下着王の一人娘を先ず狙って石松が社長命令で口説きにかかるが…。
何事にも物怖じしない石松も今度ばかりは頭をかかえてしまった。話はこうである。クリスマスも間近に迫った日、ハワイの下着王大前田花太郎が突如来日した。石松の勤めるシミロン紡績は勿論、宿敵タケロン、ニシロンもこの大前田に自社の下着を売り込もうと猛烈なセールス攻勢を開始した。ところが大前田はなんと次郎長社長の幼馴染だった。シミロンの重役連はこれで勝負はきまったと大喜びしたが、NHKの「私は誰でしょう」でご対面することになった次郎長は、大前田と掴み合いの喧嘩を始めてしまった。二人は幼い頃張り合った女の子おゆきちゃんのことで、それ以来、会う度に互いに罵り合う仲となっていたのである。取引きに行き詰まった次郎長社長はついに非常手段に出た。大前田が娘の千秋に頭が上がらないのに眼を付け、先ず千秋を手なずけようというのである。そして千秋陥落の大役は女性事務員の人気投票でミスター・シミロンに選ばれた石松に決った。恋人・美里との結婚を間近に控えた石松はいくら社長命令といってもこればかりはと一度は辞退したが、「全社員のボーナスのために」という説得に会い断りきれなくなってしまった。男性心理の研究をする千秋を、正心女子大学に訪ねた石松は、またまた音を上げてしまった。千秋は聞きしに勝るスゴもので、しかも美人ときている。石松懸命の口説きもまるで効果なく、かえって研究のモルモットにされてしまったのである…。
「進藤の社長」シリーズ(6)