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警視庁物語 謎の赤電話

Police Precinct:Kidnapping Case

1962(昭和37年)/6/24公開 65分 モノクロ シネマスコープ 映倫番号:12846 
配給:東映 製作:東映

幼児誘拐の悪質な犯人を追って、犯人の報復を恐れる家族の協力さえ得られず、捜査に苦労しながらも唯一の手がかりである電話網に喰いつき、必死の努力を続ける刑事の姿を描く迫真篇。

警視庁物語 謎の赤電話
(C)東映

ストーリー

白昼の銀座で幼女が誘拐され、犯人が身代金百万円を要求してきた。八重洲口に出かけたのは捜査三課から転任の北川刑事だったが、犯人はなぜか現場に現れず、幼女は行李詰めの死体となって発見された。後悔のほぞを噛む沈痛の捜査本部に、またも少年誘拐事件の発生を告げる電話が入った。息子の安否を気遣う両親は警察には絶対届けないつもりだったが、娘の小林令子が渋谷署に無断で届け出たのだ。脅迫状を見た刑事たちは一様に唸った。使い古しの活字にスタンプインキをつけた脅迫状は、先刻の幼女事件と同じものだったのだ。捜査線上に浮かんできたのは、誘拐された少年の父親が経営する会社をクビにされた山岡弘という男。山岡は張り込みの網にかかったが、誘拐事件の犯人としてではなく、偽の株券を売却した罪での逮捕で、捜査は振り出しに戻るのだった。やがて犯人からの電話が小林邸にかかってきた。発信元を特定した捜査本部は、イタチの松という掏摸を逮捕するが、イタチの松は犯行を否認し、池田という学生に頼まれただけだと自供する。かつて池田がアルバイトで働いていたミナト印刷を突き止めた長田刑事は、脅迫状の活字の出所がここであり、私立大学に入学したばかりの池田が入学寄付金四十万円の必要を訴えていたという事実を知った。そして池田からの電話が小林邸に入る。慎重な上にも慎重に張りこんだ刑事たちが、指定された西銀座の喫茶店の周辺に配置された…。

警視庁物語 謎の赤電話
(C)東映

シリーズ

「警視庁物語」シリーズ(24)

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