1962(昭和37年)/10/27公開 83分 カラー シネマスコープ 映倫番号:12922
配給:東映 製作:東映
美空ひばりが十八番の二役で爽やか二枚目里見浩太朗とコンビを組んだ痛快明朗時代劇。歌と恋とチャンバラで魅せる娯楽映画華やかなりし昭和三十年代の傑作。
江戸は両国の盛り場、矢場の娘・お君と天下の素浪人・緋鯉の寛太は相思相愛の仲。ところがある日突然、寛太が姿を消した。お君は弟の賽の目新太と金次を伴い、寛太を追って浜松へ。ようやく寛太に追いついたものの、道中、怪しい剣客勢が出没。寛太とお君は何度も命を狙われるが、浪人・伊丹隼人の豪剣に助けられた。刺客を放ったのは浜松潘七万石乗っ取りを企む悪家老。藩主の病死を機に、家老はまだ若い竹千代を後継ぎにして権力を一手に握ろうとしていたのだ。急ぐ寛太を連発銃で谷底に撃ち落とし、野望を遂げた悪家老だが、その祝宴の真っ只中に乗り込んだのは若様姿の寛太、いや実は浜松潘の長男・松千代君という次第。やがて悪一味を一掃した寛太は、堅苦しい武家生活をサラリと捨てて、愛するお君と共に江戸へ帰っていくのだった。