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傷だらけの不敵者　

1963（昭和38年）/3/9公開　82分　モノクロ　シネマスコープ　映倫番号：13066　
配給：東映　製作：東映

持ち前のファイトで躍り出たボクサーが、女の愛につまずき、悪徳マネージャーの野望の為に、チャンピオンの座を目前にして消えてゆく。アイ・ジョージ主演の本格的ボクシング映画。

ストーリー

九州炭坑から上京した宮口武士は、清楚な美女・冴子に見とれたために因縁をつけてきたヤクザを打ちのめし、その腕を花園拳の花園克己に買われてプロボクサーを目指す事になった。激しいトレーニングのなか、僚友の永山も宮口の強さに驚嘆するが、永山のまじめな態度に対してどこか投げやりな宮口であった。二人は練習の合間に鉄工所で働き、所長の縁者に当たる冴子もそこで働いていた。宮口の初試合は物凄いファイトで相手を圧倒、華々しいデビュー戦となったが、それを見ていた辻村拳の主宰者辻村が、早速宮口獲得に動き出した。だが「バー・アダム」に呼び出された宮口はその誘いを無下に断り、それよりこのバーでマダムの頼子を助けていた冴子の存在に気付いて運命にほくそえんでいた。冴子も天真爛漫な宮口に気を許し始めたが、宮口は無理矢理物置小屋に引きずり込んでしまう。同じく冴子に惚れていた永山は宮口に殴りかかるが花園に「リングで宮口に勝て」と止められ、より一層練習に励むようになる。やがて花園は新人王戦に永山を出場させる事を決め、それに憤慨した宮口はジムを飛び出してしまう。ボクシングから離れた生活に疲れた宮口は「バー・アウル」にやってきた。マダム頼子に養われる身となった宮口だったが、永山がフライ級選手権を奪取したことを知り、さらには宮口を巡って冴子が頼子と口論となったことに嫌気がさして、辻村拳に飛び込んでしまう…。