1963(昭和38年)/7/31公開 88分 モノクロ シネマスコープ 映倫番号:13260
配給:東映 製作:東映
落ち目になった親分をたった一人で守る、腕よし、声よし、度胸よしの快男児。やくざの駆け引きと恋の達引きを情緒たっぷりな浅草を舞台に描いた村田英雄主演作。
雷門千吉は雷門一家を一人で切り盛りしていた。親分の礼吉が病気で倒れ、さらには幹部の瓢箪金助が裏切り、一家は落ち目だった。だが、千吉は腕力も度胸もあり、のども滅法いいので瓢箪一家の縄張りで堂々と演歌師稼業を続けていた。ある日、名古屋から流れてきた新介という若い男を千吉は助けるが、実は新介は金助に追われる身の上だった。千吉は行き所のない新介をオペラの座長に預ける。やがて親分が亡くなり、全国の親分衆が千吉のもとに弔いに集まった。仮病を使って金助は顔を出さなかったが、千吉は瓢箪一家の親友・銀次の顔を立ててやった。だが、ついに新介を匿っていることがばれてしまった千吉は一人、瓢箪一家に立ち向かう。