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悪女　

1964（昭和39年）/7/11公開　93分　モノクロ　シネマスコープ　映倫番号：13605　成人映画
配給：東映　製作：東映

「二匹の牝犬」でヒットを放った渡辺祐介監督が、小川真由美、緑魔子のコンビを再び起用して、売春婦あがりの女を中心に女の欲望の物凄さ、病的な同性愛、女と男の関係を極限まで追いあげた欲望のドラマ。

ストーリー

福島の貧しい百姓の家に生まれ、砂利トラック相手の売春婦にまで身を堕とした姫子は、亀吉という男に救われ、結婚資金を稼ぐために上京してブルジョアの円城家の住み込み家政婦となった。円城家は心臓の悪い主人・礼次郎と財産目当てで芸者あがりの後妻・由紀の夫婦、由紀と折り合いの悪い長男・英介、長女・冬子に婆やのしのという家族構成である。複雑な家庭事情と人使いの荒さにもめげず働いていた姫子だが、冬子の誕生パーティーの乱痴気騒ぎの末に全裸になることを強要され、助けてもらった英介に体を奪われたことから、家政婦を辞めたいと考える。だが辞めることも許されず、さらには英介の子供を身篭ったことから亀吉にも捨てられてしまう。そして、由紀からお腹の子を200万円で譲れと持ちかけられた姫子は、思い余って礼次郎に相談したところ、思いがけず養女にしたいと言われる。この話に慌てた由紀は、反目していた英介、冬子と手を組み姫子を亡き者にしようと企むのだが…。