1964(昭和39年)/10/3公開 88分 モノクロ シネマスコープ 映倫番号:13676
配給:東映 製作:東映
グラマー女房の浮気に悩まされる小柄な亭主が、浮気の相手から500万円をユスリ奪ったことから続発する事件を、エロチックなムードで描いたコミック・スリラー篇。
小柄な麻見に対して、妻のすぎ江は大型な豊満な女性であった。すぎ江は、タクシー運転手の夫の留守に、医師の山越、初老の北村、ハリキリボーイの小倉と、浮気心を満足させていた。喧嘩の絶えない夫婦が思いついたのは、すぎ江が恋の清算をして、自殺という仕掛けで、麻見がその死体入りの棺桶をかつぎ廻り、山越や北村をゆすろうということであった。小心者の北村は500万円、山越もまた札束を積むかにみえたが、彼こそこの狂言の作者で、すぎ江を騙し、人のいい麻見を利用したのだった。