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牝 

Female

1964(昭和39年)/11/21公開 89分 モノクロ シネマスコープ 映倫番号:13718 成人映画
配給:東映 製作:東映

同世代の若い肉体だけでは物足りず、妻ある男に恋をしたつや子は、自分の出生の秘密や、父の愛人の出現などにショックを受けながら己の肉体を通し愛の実体をつかもうとする。人間の欲望を鋭く抉った意欲作。

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ストーリー

ホテルからの帰り道、半沢と肩を並べた首藤つや子は幸せだった。学友の設楽やボクシング選手の吉田に身を任せても感じる物足りなさを、父・栄太郎に似た抱擁力を持つ半沢が満たしてくれている気がしていたのだ。一方半沢は、自分の妻の絹と、若いつや子との二人と交渉を重ねられることに異常な喜びを感じていた。だが、そんなつや子と半沢の関係に気づきはじめた絹は、今まで虚しかった結婚生活を終わらせるために、自分の行く末を栄太郎に相談する。それは絹が栄太郎に近づくための手段でもあった。つや子が自分に向けてくるイメージを壊したくなかった栄次郎だったが、絹の白い肌の誘いに勝てず、アパートを借りて逢瀬に溺れていくのだった。しかし絹からつや子と半沢の交際の話を聞き、半沢に妻を取られた過去を持つ栄次郎は半沢を罵倒する。つや子は、すさんだ半沢の口から自分の出生の秘密を告げられ、さらに父と絹の関係も知ってしまう。自暴自棄になり吉田に身を任せたつや子。火照る肌を冷ますために次郎とオートバイで疾走するが、事故を起こし次郎は即死、つや子は重傷を負ってしまう。病院のベッドに寝かされ、駆けつけた栄次郎の顔を見て安堵するつや子。「誰が何と言おうと私の子だ」と言い切る父の胸に、つや子は泣き崩れた…。

牝 
(C)東映
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