1964(昭和39年)/12/5公開 92分 モノクロ シネマスコープ 映倫番号:13791
配給:東映 製作:東映
痴漢の烙印を押されてからグレた自動車修理工が県警捜査主任の妹を誘拐した…。鬼刑事の異名をとる兄は、警察の機動力をフルに動かして妹の救出に努める。港町・横浜を舞台にスピードとスリルが全篇にみなぎる爽快なアクションドラマ。
土曜日の夜、静かな山下公園通りに車を停めて結婚への夢を語らっていた上杉竜彦と矢野昌子は暴漢に襲われ、昌子は車ごと拉致された。鬼刑事と呼ばれる捜査主任・矢野は、連れ去られた娘が自分の妹と知り、強硬に捜査の統行を決意した。昌子を拉致した男・大平は勤労学徒の模範生だったが、出来心で女にいたずらして痴漢の烙印を押されたことからグレだし、女に対して異常な復讐心を持つ男だった。矢野は大平の母親から油壺に伯父の別荘小屋があると聞き、必ず寄ると確信して車を走らせた。一方、大平は気絶した昌子をホテルに連れ込むが、彼を怪しんだ女主人を拳銃で殺してしまう。焦る矢野たちは偶然、古屋の片隅に隠されていた大平の車を発見。昌子に拳銃を突きつけた大平が現れた瞬間、いきなり竜彦が大平に飛びかかる…。