1965(昭和40年)/10/15公開 86分 モノクロ シネマスコープ 映倫番号:14105
配給:東映 製作:東映
禁男の獄舎に閉じ込められた女たちの愛と性の実態を描いた人間ドラマ。男二人を殺傷して入所した女を主人公に、雑居房の9人の女たちの、歓び、哀しみを歌いながら、男の覗けぬ女だけの世界の異常なセックスを捉えたもの。
交際していた葉山雄策の親友・滝村からドライブに誘われた平山妙子は、滝村に暴力で犯された上、それを理由に葉山から別れ話を切り出される。だがそれが葉山と滝村の共謀によるものだったことを知った妙子は二人を刺し殺し、7年の刑で雑居房に収監された。同房には9人の女囚がおり、妙子は無期懲役囚の藤崎悦子に可愛いがられるが、悦子は同性愛を密告されたことから、看守の久保の虐待を受けて独居房に移され、自殺してしまう。久保の不正を監理部長の岸本に訴え妙子は、久保の恨みを買い、事あるごとに嫌がらせを受ける。久保への復讐を決意した妙子は、新しく入所してきたベテランスリの小野照代を抱き込み、久保から盗んだ鍵で脱走を試みるものの、脱走は失敗。だが、久保を辞めさせることに成功した。その後独居房に移された妙子は、妊娠5ヵ月の身重に無理がたたって流産し、出血多量で危篤状態に陥るが、周囲の手厚い看護により回復し、感謝する心を抱くようになる。
「おんな番外地」シリーズ(3)