「母の罪」以来、幾多の佳作をおくった東映の浪曲母映画。愛児と分かれて苦難の人生を生き抜く若き母の半生と母を慕う子の涙を、御馴染みの名調子三門博、天津羽衣の浪曲で綴る感動の傑作。
人間山下泰文の生ける姿を追求しながら、大いなる日本の悲劇を衝く雄渾の大作。「ひめゆりの塔」に次いで各方面より注目を浴びた問題の野心作で、早川雪舟一代の名演技が見る者の心を搏って胸にせまる。
流麗の佐分利演出いよいよ冴える問題の文芸野心作。瓢吉、飛車角、おりん、お袖、黒馬先生など多彩な登場人物の魅力が、必ずや皆様の心を捉える未曾有の超大作。名作の呼び声高き東映秘蔵の巨篇である。