舞台は京都の祇園と宮川町。金のためなら他人の男でも平気で奪うドライ芸者・君蝶が、四人の男を手玉にとる凄腕ぶりを村山新次監督がねっとりとした描写し、匂うばかりの風俗の中に女の欲望を浮き彫りにしている。
同世代の若い肉体だけでは物足りず、妻ある男に恋をしたつや子は、自分の出生の秘密や、父の愛人の出現などにショックを受けながら己の肉体を通し愛の実体をつかもうとする。人間の欲望を鋭く抉った意欲作。
南国情緒豊かな鹿児島の観光地帯を舞台に、本間千代子と西郷輝彦の初顔合わせで贈る、東映青春路線第3作。17才の若い青春像を描き、何物にもかえられない宝物“若さ”を数々のヒット曲の中に歌い上げる青春歌謡・・・