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作品紹介

暴力の波止場

1957(昭和32年)/4/23公開     
配給:松竹 製作:松竹株式会社

富田義朗と高橋治の共同脚本を、堀内真直が監督、小原治夫が撮影したアクション・ドラマ。主演は大木実、杉田弘子、七浦弘子、桑野みゆき。ほかに高野真二、小沢栄、水戸光子、三井弘次など。

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ストーリー

数年ぶりに港へ上陸した水夫長の健は、まず矢島組の悪徳ぶりに驚く。しかしキャバレー、エメラルドへ行ってみて、そこに旧友の政が流しの足を洗い支配人となっているのにまた驚く。しかも健の恋人里子には佐川という馴染客が寄添っている。健は昔、里子の兄次郎や政と三人組で流しをしていたが、今、里子から次郎が謎の死を遂げたという話を聞いて本当に驚く。彼は迷宮入りという次郎の死亡事件を警察に訊ねたりするが雲をつかむような話。そんな彼の行動に、政は何故か落着かなくなった。政は、次郎が好きだった飲み屋の女、雪子を女房にしてアパートに住んでいた。政の狼狽ぶりは健を不審がらせたが、一方では健の出入りを矢島組が監視するようになった。健は、ある日、遂に昔の飲み屋の女将和枝の話から、計画的なものだったと見抜く。だが健も、その帰途、不意に射殺されそうになる。ここで健は、次郎が矢島組の密輸を目撃したために殺され、その片棒を政が担いだと知る。健は復讐を誓うが、本当は彼を愛する里子と、その妹で病身のとよみを、かえって心配させる。一方、政も健に詰問されて良心に咎めるが、それと知った矢島組は政の口を封じるため彼と、その情婦雪子を監禁する。健は敢然と矢島組に迫る。が彼らは兇器で脅し、とよみにまで怪我をさせる。その頃、政は警戒網を潜り脱出に成功した…。

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