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非情の男

1961(昭和36年)/2/14公開     
配給:松竹 製作:松竹株式会社

国弘威雄・高橋治の脚本を高橋治が監督した青春編。撮影は加藤正幸が担当している。

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スタッフ

監督:
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音楽:
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ストーリー

ドヤ街に育った土屋五郎は、病身の父と姉を捨てて、山井組のチンピラになっていた。山井組とは、ニコヨンからピンハネしたり、恐喝したりしている愚連隊である。五郎にはストリッパーのみつみという女がいたが、そろそろみつみに飽きていた五郎は、肉体だけを売り物にしている若いのり子に関心を寄せていった。ある日五郎は、ボスの山井と、律心光崇党の総裁の演説を聞き、党の青年行動隊長深津から入党をすすめられ、愚連隊よりもうかると聞き、彼らの真似をすることにした。こうして山井組は、元中学の歴史の教師犬丸を顧問として、青年結社浩流会と看板をぬり変えた。やることに変わりはなかったが、寄附金と称する恐喝の収入はあがっていった。気をよくした五郎は、久しぶりにみつみのアパートに帰ると、姉の雪子が来ていて、胃癌の父の手術代を、五郎に相談する。だが、五郎は雪子を冷たくつっぱねるのだった。雪子には都電の運転手の夏川という恋人がいたが貧乏のため結婚出来ないでいた。手術代などは思いもよらない。ちょうど国中は安保デモで騒然としていた。デモ破りに行けば大物になれると考えた五郎たちは、日当でニコヨンを集めて懸命になっていた。だが五郎は恐喝の事件で警察に逮捕された。そして出て来た時には、浩流会はなくのり子も山井の女になっていた。五郎は犬丸と必死に浩流会の再建をはかり、東京に入って来る平和大行進に殴り込みをかけようと、ニコヨンを集めにかかるが・・・。

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