1975(昭和50年)/8/30公開 98分 カラー シネマスコープ 映倫番号:18455
配給:東映 製作:東映
日本中を全力爆走して、東映の名物シリーズとなった「トラック野郎」第1作。ハンドル片手に日本列島を渡り歩きながら、各地で出会うさまざまな人間交流を笑いとアクション、ペーソスを混じえて、男っぽく描く痛快娯楽巨編。トラック野郎演じる菅原文太と愛川欽也がコンビ第1作目とは思えないほど息の合ったところを見せている。マドンナ役は中島ゆたか。
11トンの満艦飾トラックのハンドルを握るのは“一番星”こと星桃次郎。続く4トン半車の相棒運転手は“やもめのジョナサン”こと松下金造。金造はやもめと自称しているものの、川崎の安アパートに女房・君江と子供7人がいるれっきとした所帯持ちである。一方独り者の桃次郎は、全財産を“1DKマンション”のトラックの中に積み込んで、何とも気ままな暮しぶりを続けている。ある日、東北のドライブインに車を止めた桃次郎は、そこにいた新顔ウエイトレスの洋子に一目惚れしてしまう。それ以来、桃次郎の様子はどこかおかしい。金造は気の進まぬ桃次郎をストリップに誘うが、その小屋で知り合ったのがC調のライトマン万田千吉。だが、おだての上手い千吉にほめられて有頂天の桃次郎が彼を助手にしたことから、桃次郎と金造の仲にヒビが入ってしまう。
「トラック野郎」シリーズ(10)