1954(昭和29年)/7/20公開 49分 モノクロ スタンダード 映倫番号:1373
配給:東映 製作:東映
シミ金と杉狂児の弥次喜多コンビが巻き起こす爆笑道中の第三部。勤皇佐幕の血なまぐさい京都を逃れた二人は、ひょんなことから役者に化けて素人芝居の一座に潜り込み木曽路を旅することに…。
勤王佐幕の争い真っ只中の三条河原に現れた弥次さん喜多さん、度肝を抜かれて琵琶湖まで逃げてきたが、ふと目に付いた名物の八景饅頭を食べ過ぎて、貰って飲んだ薬がお産の卸し薬。青息吐息の状態で、さらに弥次さん持病のしゃっくりが始まって、慌てて水を汲みに行った喜多さんが、目に付いた柿をついもぎ取った途端に「柿泥棒!」と村人達に簀巻きにされ、眉毛を切り落とされてしまった。ところがその姿から雲助に女形と間違われたから、弥次さん喜多さんは歌舞伎役者の振りをして上諏訪の宿の素人芝居に出ることに。宿の海老屋での大そうなもてなしに気を良くした二人、海老屋の一人娘お七に色目を使うも肝心の芝居の話は頓珍漢。ともかく出し物は「切られの与三」と決まり、台詞覚えに必死になる。ところが芸者の秀駒が湯殿に入ったことを知った喜多さんがお富の鬘をかぶって女湯に入るも、鬘が取れて大失敗したり、弥次さんはそのお富の喜多さんをお七と間違え抱きついたりと相変わらずの大騒動。そしていよいよ芝居の幕が上がるが…。
「弥次喜多」シリーズ(4)