1954(昭和29年)/11/22公開 45分 モノクロ スタンダード 映倫番号:1551
配給:東映 製作:東映
時は戦国末期、大阪城の帰趨をめぐり風雲急を告げる最中、天下の秘軸・扶桑掌握図三巻の行方を追って正邪入り乱れての大争奪戦が展開する。吉川英治の同名小説を四部連続で映画化した痛快活劇の第四部。
鉄牛舎と大助の、水虎の巻を巡る戦いは大助の勝利となり、妙義太郎が鉄牛舎に一刀を浴びせて父の仇を取った。逃げようとした喬太郎にも源弥の槍が飛び、背負い袋から落ちた火龍の巻を奪い返した。大助、塔之助、小十郎、太郎、それに源弥、一作、みつる、奈都女と八人が揃った。だが最後の鳳凰の巻が残っている。そしてその様子を見ていた蝉阿弥もいつの間にか姿をくらました。一行は普賢寺で豊臣方の賢者・白源和尚に水虎と火龍の巻物を預け、駿府の城に乗り込むことを決めた。駿府では、角櫓の落成を祝う天狗舞を催すという。普賢寺に忍び込んでみつると奈都女を襲った喬太郎と対峙した佐分利甚内。彼も豊臣方の剣士だったのだ。佐分利が加わった七剣士は天狗舞の一行に化けて駿府城に潜入しようと、神楽師一行を襲うが、実はその中の巫女、雪乃は石田三成の家臣・道明寺左近の娘であり、彼女も家康を討たんとしていたのだ。かくて八剣士は揃い、天狗舞の集団として家康に近づく。一方腰元に扮した奈都女も遂に鳳凰の巻を手に入れるが、蝉阿弥と喬太郎も現れ、ついに最後の大乱闘が始まる!
「龍虎八天狗」シリーズ(4)