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雪崩

Snowdrift

1956(昭和31年)/3/22公開 94分 モノクロ スタンダード 映倫番号:2118 
配給:東映 製作:東映

雪の北海道を背景に、ただ一度の恋を胸に秘めた美貌の乙女が、世の荒波に押し流され、売春婦にまで落ちぶれながら謳う人生の唄。

雪崩
(C)東映

ストーリー

北海道の農村の地主・結城家の長男・竜夫は、大学の医科に通いながら農地解放を主張していたことで、特高警察に弾圧を受けていた。重苦しい空気を和らげるのは、女中・まつよの存在だった。やがて戦火が激しくなり、竜夫にも召集令状が届く。竜夫はその夜、まつよを抱いた。まつよは竜夫の子を生むが、無理解な竜夫の母によって、結城家を追われてしまう。戦争が終わり、故郷に帰還した竜夫は、市の病院で働くことになった。ある冬の日、男連れの患者が入院してきた。それは売春婦となってあまりにも変わり果てた姿のまつよであった。悔恨と苦悶が激しくまつよをさいなんだ。だが、現在の彼には良家の令嬢・根津はるみという婚約者がいる。やがて傷も癒え、まつよは東京に戻っていった。竜夫は古くからの友人である弁護士の後藤を訪ねて東京に出てきた。そして強盗犯に関わったとして拘置所に抑留されているまつよを助けることを誓う。北海道に戻った竜夫は、妹の千鶴が勧めるがまま、自分の屋敷を土地の人たちのための診療所にすることを決意する。だが、屋敷は既に借金の抵当に入ってしまっており、貸主の三宅は駐留軍を相手にするキャバレーに改装しようと考えていた。やがて釈放されたまつよも、竜夫に呼ばれてこの家に戻ってくるのだが…。

雪崩
(C)東映
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