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らくだの馬さん

The Camel

1957(昭和32年)/2/12公開 60分 モノクロ スタンダード 映倫番号:10026 
配給:東映 製作:東映

有名な落語の映画化。エノケン十八番の屑屋の久六がカマボコ長屋の悪党、らくだの馬さんの死体を背負ってカンカン能を踊るおなじみ爆笑喜劇。

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ストーリー

屑屋の久六は貧しい一家6人暮らし。屑屋ソングを歌いながらカマボコ長屋を通りかかると今日はいつもと違ってやけに静か。その中に三味線の音と常磐津の唄声が聞こえてきてホンの少し素養がある久六はついつい美人の講習を受けてしまう。なぜカマボコ長屋が静かだったかというと長屋の一同は桜見物に出かけていたのだ。そこへ割り込んだ久六は安木節踊りの酔っ払いとけんかになり、長屋の浪人者・荒木又兵衛と無頼漢・らくだの馬さんに助けられる。しかし助けた見返りにらくだの馬さんになけなしの二分銭をとられてしまう。そのため久六の家ではさつまいもだけの生活が続くが、屑カゴから出てきた富くじを慰めに律儀に仕事をがんばっていた。一方らくだの馬さんは魚屋から河豚をかっぱらって酒の肴に自分でさばいたところ、あたって死んでしまう。馬さんの兄貴分・手斧目の半次は大家に弔いの煮しめと酒を要求することを企む。半次は久六を呼び出すと馬さんを担がせて大家の家に乗り込み、カンカン能を踊らせる。死体を担ぎ込まれた大家も怖いに違いないが死体を背負って踊る久六はなおさら。ガクガク震えながら一世一代の奇妙キテレツな踊りを踊りだす。さすがに因業大家も降参して煮しめと酒を差し出し、堂々凱旋した半次と久六は馬さんの家で死人の供養を名目に酒を傾けるが酒に強い久六がどんどん強気になって主客転倒。さらに久六には嬉しい出来事が起こる・・・。

らくだの馬さん
(C)東映
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