1959(昭和34年)/5/25公開 64分 モノクロ シネマスコープ 映倫番号:11222
配給:東映 製作:東映
遊星王子に破れたまぼろし大使が二十年後、再び地球征服の野望に燃えて飛来した。その眼前に忽然と現われた遊星王子-広大な宇宙を舞台に超近代的科学兵器を駆使した大活躍。
羽田空港は、報道陣で時ならぬ大賑いです。というのはニューヨークの国際電子物理学会に出席し、大いに活躍した日本物理学界の大御所立石博士を迎える為なのです。ところが、その時大変なニュースが伝えられました。博士を乗せた日航機が突然行方不明になってしまったのです。そして捜査に出たジェット機も消息不明、続いてアメりカからも船や旅客機が突然姿を消してしまったという奇径な情報が伝わりました。遭難機からは、いずれも卵形の宇宙船らしきものに襲われたという無線か入っています。卵形の宇宙船―それこそ天体を征服しようとする、銀星のまぽろし大使が操るブラケット号なのです。そして大使は、宇宙科学界の重鎮眞城博士をも誘拐し去ったのでした。地球上の優れた科学者を銀星の奇巌城に集めたまぼろし大使は、科学者たちに地球への隆伏勧告を強要するのでした。まぽろし大使は、地球上の頭脳を代表する科学者達の口を通して、降伏勧告をさせ、地球を荒土とせずに手中に収めたかったのです。ところがまぼろし大使には大敵かあります。地球の平和を愛する正義の味方遊星王子、彼こそまぽろし大使にとって、大いなる敵でした。王子は地球上ではワクさんという靴磨きに変装し、人聞の姿で生活していました。宇宙人は、人間の姿である時は威力を発揮しません。まぼろし大使はワクさんんの住居を特殊テレビでつきとめ、ワクさんを襲いました。必死になって逃げのぴたワクさんは、忽ち遊星王子となり、まぽろし大使の殺人光波砲を撃退しました。やっとの思いで、ブラケット号に逃げ込んだ大使を、王子の円盤が追撃。然し流石の王子の円盤も星雲に邪魔され、木の葉のように奔弄されてしまいました。銀星に帰りついたまぽろし大使は、直ちに地球攻撃の準備をととのえます。
「遊星王子」シリーズ(2)