1959(昭和34年)/6/1公開 70分 モノクロ シネマスコープ 映倫番号:11259
配給:東映 製作:東映
闇ドル、密輸の渦まく暗黒の港町を舞台に、国際犯罪団に潜入する熱血のGメン、悪事に身を沈めた旧友。燃え上る男の友情と凄絶の拳銃戦で彩られた海上活劇の白眉篇。
密輸・麻薬・闇ドルなどの犯罪が渦巻く小さな港町。ドルを溜め込でいたバーのマスターが射殺された。容疑者はディック・ウォルトンと呼ばれる外国人と、畑中という青年。警察は畑中の国外脱出を危惧して海上保安庁、Gメンに捜査を依頼した。畑中の実家では、老父康造と勝気な妹光子が蛤を採って細々と暮らしていた。畑中は家の貧しさに耐えられずに飛び出し、チンピラに身をやつしたのだ。そんな康造のもとに、須賀井という男が乗り込んできた。彼は康造の下で働くことになるが、その正体は海上保安官で、海員学校時代の親友であった畑中の犯罪を知って、彼の更生を図るために潜入捜査を仕掛けたのだ。やがて畑中の情婦であるキャバレーの踊り子・ツヤ子の存在を知り、彼女の家に向かった須賀井は、そこで知り合った呉山という前科者のツテで海竜丸で働くことになった。そしてその船倉でついに畑中と対面するのだが…。