1959(昭和34年)/12/20公開 81分 モノクロ シネマスコープ 映倫番号:11471
配給:東映 製作:東映
近頃話題の的であるカミナリ族を中心に、若人の溌剌とした情熱を描いた異色青春ドラマ。現代劇のホープ水木襄の魅力を充分に盛り込んだ主演第一回作品。
高校生の野呂幸二はオートバイに興味を抱いていたが、自分の車を持っていなかったので、知り合いの修理屋・池田から中古車を借りては憂さを晴らしていた。しかし派手なカミナリ族達に次々追い抜かれ、どうしても新車が欲しくなった幸二は、週刊誌「現代の顔」の編集長を務める父にまずは体当たり。だがワンマン親父で、ちょうどカミナリ族の特集を組んでいたタイミングの悪さもあって頭から幸二を怒鳴りつける。だが母から何とか承諾を得て、念願の最新型オートバイを手に入れることができたのだ。ドライブを楽しんでいた幸二は、ある日カミナリ族のキャップである岡崎との競争に勝ち、彼と意気投合し親交を深めていく。その一方でますますスピードの魅力にとりつかれ、浅間の全国アマチュアレース出場の決意を固める。池田は、このレースはカミナリ族ごときが通用するものではないことを忠告するが、自信過剰に陥った幸二は聞く耳を持たない。だがその増長が、レース当日に思わぬ事態を引き起こす…。