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地獄の渡り者 

One Passed through Hell

1960(昭和35年)/4/19公開 67分 モノクロ シネマスコープ 映倫番号:11651 
配給:東映 製作:東映

不慮の事故で惜しくも急逝した波多伸二の遺作となるアクションドラマ。横須賀の暗黒街を舞台に、学生崩れのギター流しが麻薬密売の顔役を相手どり、奴隷船に乗り込んで大暴れ。拳銃火を吹く中に鉄拳を振るって悪を撲滅するという手に汗握る活劇篇。

地獄の渡り者 
(C)東映

ストーリー

まばゆい原色に彩られた横須賀のメインストリート。この街の酒場「リカ」に、ギターを抱いた学生くずれの流し山本亮吉がやって来た。マスター大館利平の娘・リカは、その美しいメロディと歌声に聴き惚れた。この時外人客が亮吉に喧嘩を売ったが、亮吉のパンチは難なく外人を叩きのめした。この腕っ節に惚れ込んだ利平は亮吉をそのまま店で働かせることに。亮吉は、かつて旭東大学でアメフトの選手として活躍し、三ツ葉貿易の社長を父にもつブルジョア学生でもあったが、父が贈賄容疑のため失脚、婚約者の絹江はアメリカ留学と言って姿を消し、亮吉はギター一つを肩に流れ歩くこととなったのだ。ある日、利平と外人ケントの麻薬取引を見て驚く亮吉に、リカは固く口止めする。その後、麻薬街一帯の顔役である刺青の竹一味が縄張りを荒らしたケントを殺害。利平の周囲にも危機が近づいた。刺青の竹はリカを拉致しようとするが、亮吉によって妨げられた。翌日、亮吉は利平に角砂糖の配達を依頼される。砂糖の中身は麻薬である。中華飯店「上海」に入った亮吉を待ち受けていたのは竹一味。亮吉を襲って昏倒させるや「上海」の店主と店員を殺害すると血の付いたドスを亮吉の手に握らせて逃走してしまう…。

地獄の渡り者 
(C)東映
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