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殺られてたまるか 

Won't Stand for Dying

1960(昭和35年)/5/10公開 72分 モノクロ シネマスコープ 映倫番号:11708 
配給:東映 製作:東映

やくざは父親一代で沢山だと叫びながらも、生活の為にやくざに身を投じる兄。純愛を秘めて血気にはやり、やくざの世界とも知らず足を踏み込もうとする弟。血塗られた掟に縛られるやくざの悲哀を鋭くえぐり、慕情と激情を織り成して展開する痛烈アクションドラマ。

殺られてたまるか 
(C)東映

ストーリー

仕事を終えたオートバイのテストドライバー健次を待っていたのは、白戸寅次郎という男。十八年前、やくざの縄張り争いから健次の父親を刺した下手人だ。間宮組の親分である健次の父が、最期まで加害者の名前を口に出さなかったことに感激した寅次郎は、監獄生活を終え、出獄した足で健次の前に現れたのだ。健次は、やくざの生活には何ら関係なく、学生時代KOキングとして鳴らしたボクシングの世界からも手をひき、今は地道なサラリーマン。寅次郎の件も全て水に流していた。しかし、会社の慰安旅行で、事務員のエミに言い寄る部長を殴り倒してしまった健次は、辞職に追い込まれてしまった。職を探し、キャパレー「ブラック・ウィドウ」の社長である兄・良多に頼み込むが、良多は弟を冷たくはねつけ、店からたたき出した。そこにキャバレーの株主と名乗る仙波が通りかかった。仙波は、裏で密輸、麻薬を扱うやくざの親分で、良多はそのやくざの群れに身を投じていたのだった。健次にそのことを隠し、自分の道を踏ませまいとした良多の心配をよそに、仙波は健次の腕を利用しようと企む。良多に身辺を監視させるスパイとして秘書のスミ子を近づかせ、まんまと良多の心はスミ子のものに。一方、エミは会社を辞め、想いを寄せる健次と喫茶店を開こうと、貯めていた株を元手に店舗まで契約して健次を驚かせる。前途に幸せが見えてきた健次だったが…。

殺られてたまるか 
(C)東映
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