1960(昭和35年)/8/16公開 75分 モノクロ シネマスコープ 映倫番号:11890
配給:東映 製作:東映
深夜に突発したバーのマダム殺人事件の犯人を追って警視庁の捜査活動に対抗し、若い社会部記者が特ダネを得ようと激しい闘志を燃やしながら情熱を賭けて大都会二十五時に活躍する、スリルとサスペンスに溢れた痛快な新聞記者もの。
銀座のバー・スワンのマダム・久永加代が刺殺されるという事件が起き、記者たちは色めきだった。東都タイムスの杉は鑑識課員に化けて現場検証に立会い、加代に一人の妹・京子がいる事を知る。あまりのショックに京子は口を閉じて何も語らなかった。加代の死んだ夫の弟でスタンドバーをやっている吉川が彼女の面倒をみていた。杉は加代がかつて日本精糖社長・堀内の妾であったことを突き止めたが、堀内は200万円で彼女とは手を切ったと言った。加代はその200万円の預金の内から犯行の12時間前に30万円の金を引き出していた。この事が事件の核心に触れていると思われ記者を騒がせた。杉は田畑という中年男の事件目撃者から、犯行現場には一人の小柄な女が介在していたのを聞きつけた。その頃、真野デスクのところに女の声で、加代と関係のあった三条という舞踊家が犯人だとの密告があった。捜査本部も彼を怪しんで逮捕するが、三条は当夜加代に呼び出しを受けたが泥酔して意識不明となり寝込み、意識が回復した時は既に加代が殺されていたと弁明した。姉を失った京子は神戸に一人で帰ろうとして吉川の反対を受けていた。彼は京子を愛していたのだ。しかし、京子の心の中にはいつしか杉の面影があった。杉は吉川のバーに聞き込みにいった。ところが女の声で電話がかかり、吉川が店を出た。杉が後をつけると吉川は春江という女と会っていたのだ…。