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わが生涯は火の如く 

Life Like A Flame

1961(昭和36年)/6/9公開 90分 カラー シネマスコープ 映倫番号:12229 
配給:東映 製作:東映

我々の為に日夜休みなく活躍する消防士、その紅蓮の炎に命を賭け、地味な職場に身を投じた男の、三十年に渡る波乱に富んだ人生を力強く描いたこの映画は、話題のニュー東映が贈る感動とユーモアの総天然色巨編

わが生涯は火の如く 
(C)東映

ストーリー

炎の中にいる少年を助けるために、消防士辰三は頭から水をかぶり、猛然と燃え盛る炎の中へ突進した。そこにはかつて荒くれ男として人々に恐れられた辰三が、初めてみせた目覚しい活躍だった。三年前、大正末期の不況の最中に、辰三は妻の美津一人を残して北海道の炭鉱に渡り過酷な労働条件に身を落とした。再び東京へ舞い戻った辰三は、長女春代の出生を知り親子愛に目覚めた。その辰三に消防士の世話をしたのが無二の親友所沢巡査である。間もなく生まれた長男消一、次男二郎を囲んで一家団欒の幸せな歳月が流れた。それも束の間、ある日消一は川の深みに落ち幼い命を絶ってしまった。初めて一家を襲った悲しみ。辰三は泣きに泣いた。手押しポンプはいつか消防自動車の時代に移り、辰三の功績を讃える表彰状が家の壁にずらりと並ぶようになった。支那事変勃発の騒然たる世相の中、十九歳になった長女の春代は工員の俊郎と結婚式を挙げたが、俊郎は戦地へと発ってしまった。東京の空に敵機の襲来が激しさを加えた昭和二十年、妻の美津は幼い三男高志をかばおうとして、敵機の掃射を浴び死んだ。やがて俊郎は戦死し、二郎も自ら戦車兵に身を投じた。そんな今は、一人残された高志の成長だけが老いた辰三の唯一の喜びだった。その高志は父親の跡を継いでめでたく消防学校へ入学した。そんなある日、小学校が猛火に包まれ、辰三は生徒を救出しようとして火だるまになった・・・

わが生涯は火の如く 
(C)東映
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