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赤い影法師　

1961（昭和36年）/12/24公開　91分　カラー　シネマスコープ　映倫番号：12677　
配給：東映　製作：東映

週刊文春に好評連載の柴田錬三郎原作の映画化。生立ちに影のある忍者若影母影は打倒徳川を狙う石田三成の孫である。徳川方の護衛役と徳川の宝刀を賭けて壮烈な勝負を挑むスリルと迫力が充溢する魅力時代劇。

ストーリー

関が原の合戦から十五年、遂に豊臣秀頼との決戦が間近に迫った徳川家康は伏見城にあった。警護の伊賀三十六人衆の筆頭であった服部半蔵は、屋根伝いに潜む信州木曾谷の女忍者を捕らえた。女の妖しい魅力に取り付かれた半蔵は、図らずもこれを犯してしまう。それから時が流れ三代将軍家光が治世の頃、江戸の盛り場に母子の手品師が店を開いた。その母こそ、あのときの木曾谷の女忍者である。彼女は石田光成の娘・母影、そして子供は孫の若影で、徳川への仇討ちを伺っていたのだ。そしてその機会は早速やってきた。手品の腕を買われて、旗本の水野十郎左衛門からツボ振りを頼まれるが、その屋敷で家光が御前試合を行うというのだ。そして試合の勝者には、無銘剣十振が与えられるという。母影は若影に無銘剣の奪取を命じ、それから御前試合の勝者が同じ賊に切先をもぎ取られる事件が連続して起きた。この事態に指南役の柳生宗則らは非常体制を敷き、巴流薙刀の遠藤由利に無銘剣を渡して、その警護に服部半蔵を配した。そして遂に、由利と半蔵は若君と対峙。由利はその眉目秀麗さに魅了され、半蔵はその母に似た顔立ちに、若影が自分の息子であることを悟る…。